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予防接種Q&A
一般
宝塚市に住民票がないのですが、予防接種を受けることはできますか?
可能です。
但し、特定の場合を除いて自費(全額自己負担)となります。
尚、各市役所で発行された宝塚市にて予防接種を受ける事を希望する申請書を持参された場合はこの限りではありません。
宝塚市に住民票がなくても、定期予防接種を無料で受けることができますか?
可能な場合もあります。
定期予防接種とは国が定めているジフテリア、百日せき、急性灰白髄炎(ポリオ)、 麻しん、風しん、日本脳炎、破傷風、結核(平成24年6月時点)で、接種対象年齢であれば、接種費用は各自治体負担なので、無料となります。
しかし、住民票がない市町村での接種を希望される場合、例えば西宮市在住だが、宝塚市の医療機関がかかりつけというケースがあります。西宮市の場合は接種前に保健予防課(0798-35-3308)に問い合わせをして手続きをしてください。
予防接種は接種する曜日や時間が決まっているのでしょうか?
また予約が必要ですか?
予約は必要です。
ワクチンは在庫管理上、予約後に発注しています。
基本的に月曜、火曜、木曜、金曜の午後3時半から午後4時半までの午後診療時間前を予防接種専用時間帯としております。
診療時間内は、インフルエンザ、水痘、おたふくかぜなどの感染症の患者様も多数来院されているので、感染する可能性があるためです。但し、どうしても時間帯が合わず診療時間内の接種を希望される時は、前述のリスクをご了承の上で、接種させていただくことは可能です。
日曜、祝祭日の前日(土曜日など)は、副反応の対処の事もあり接種を実施してりません。
ステロイド製剤を服用中です。予防接種は可能ですが?
できません。
予防接種は身体に擬似的に疾患を引き起こし、免疫を付ける手法です。
ステロイドなどの薬剤を服用していると免疫が低下しているため、免疫がつかなかったり、ワクチンでその病気になってしまったりします。
よって一般的には予防接種は、ステロイドの内服が終了した後に実施します。
尚、不活化ワクチンの場合は、ステロイドの内服量によっては接種が可能な場合もありますので、ステロイドを処方されている先生に御相談ください、また、ステロイド軟膏等の塗り薬の場合は、使用していても接種できます(BCGを除く)ので、当院に御相談ください。
日本脳炎
日本脳炎の予防接種は3歳以後でないと受けることができないのですか?
日本脳炎は豚などを給血した蚊が、人を吸血して感染するウイルス性疾患です。
抗生剤は効果がなく、予防接種が唯一の対抗手段です。
予防接種の初回接種は生後6カ月から7歳半まで接種可能です。
国の推奨は3歳になっておりますが、1歳未満での発症事例も有るので、当院では1歳で麻疹風疹の予防接種を終了された方に、接種をおすすめしております。
但し、接種量が3歳未満は0.25ml、3歳以後は0.5mlと異なっており、3歳のお誕 生日が近い方には3歳を過ぎてから接種致しております。
水痘(水ぼうそう)
水痘にはまだ罹患していません。予防接種は必要でしょうか?
必要だと思います。是非とも接種してください。
初回接種は生後12ヶ月から15ヶ月をお勧めします。
水痘は以前は罹って免疫を付ける、という考えの方が多かったように思います。
確かに軽く済む人も多い疾患ですが、肺炎や脳炎など重い症状を併発し、死亡例もあります。全身に発疹が出る疾患で、治ってもその痕が顔などに残ることもあります。
更に、水痘に罹患すると、治癒しても身体の中にウイルスは残り、本人の免疫能が衰えた時に帯状疱疹(帯状ヘルペス)という神経を傷害する病気を起こすことが知られています。この病気は治癒した後も神経の障害は残り、強い痛みに悩まされる人も多くいます。
水痘予防接種を受けると、将来帯状疱疹になったとしても軽く済む、と言われています。
また水痘ワクチンは50歳以上の方には、帯状疱疹ワクチンとしても認められています。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
おたふくかぜにはまだ罹患していません。予防接種は必要でしょうか?
必要だと思います。是非とも接種してください。
初回接種は生後12ヶ月から15ヶ月をお勧めします。
おたふくかぜも水痘同様、以前は罹って免疫を付ける、という考えの方が多かったように思います。
確かに軽く済む人も多い疾患ですが、無菌性髄膜炎や難聴を併発することがあります。
耳の下にある耳下腺や顎下腺が腫れ、おたふくの名のとおりほっぺたが腫れているように見えます
水痘と異なり、発熱することが多く、腫れた部位の痛みもあります。
おたふくかぜ予防接種を受けても、おたふくかぜに罹ってしまうと聞きました。
効果はあるのでしょうか?
確かに接種しても係ってしまうことはありますが、効果は期待できます。
現在のところ、定期予防接種ではなく、任意接種のため接種料金は自己負担(当院では4,950円/回)であり、接種しても罹ってしまう事もあるため、接種されないことを選択される方もおられます。
実はおたふくかぜワクチンは接種後、約3年から5年で獲得したおたふくかぜに対しての抵抗力が落ちるとされており、その後に罹りやすくなります。
但し罹 っても軽症で済むことが多いようです。
次のQ3でお答えしますが、最近では2回接種をお勧めしています。
おたふくかぜ予防接種を受けましたが、その際にもう一回打った方がよい、と言われました。
2回接種を受けた方がよいのでしょうか?
2回受けた方が良い作用があります。
理由はA2でお答えしたように、約3年から5年後に免疫能が低下するためです。
よって、接種してから約4年前後での再接種をお勧めします。
また、平成24年4月より母子手帳が改訂されました。
その中の予防接種の項目を見ると、新たにおたふくかぜの項目が追加されており、更に欄が二段となっており、2回接種に対応していることがわかります。
海外ではおたふくかぜワクチンは2回接種が標準です。
BCG
BCG接種前に注意することはありますか?
BCGは左上腕に生ワクチン液を塗布して、その上から管針を押しつける独特の接種方法です。そのため、接種部位の皮膚が健常である必要があります。アトピー性皮膚炎などで左上腕の肌荒れがひどい場合は接種予定日1週間前に受診して、接種の可否を判定してもらってください。
同居の家族が結核感染を疑われました。接種できますでしょうか?
BCG予定の方が結核に罹っていれば接種はできません。
感染していないか、胸部Xpやツベルクリン反応などで調べてからの接種となります。
医療機関で御相談の上、接種の予約をしてください。
接種した痕が腫れて、膿のような汁が出ました。大丈夫でしょうか?
接種後10日頃に接種したところに赤いポツポツができ、3週間後に、腫れと周囲の赤みが強くなります。6週間後にはもっともっと強くなり、膿がたまることもあります。2ヶ月を過ぎると反応はおさまってきて、3~4ヶ月頃にはかさぶたもとれて、瘢痕を残すだけになります。
これは異常反応ではなく、BCG接種により抵抗力(免疫)がついた証拠です。
包帯をしたり、絆創膏を貼ったりしないで、そのまま普通に清潔を保ってください。
自然になおります。接種後3~4ヶ月をすぎても接種のあとがジクジクしている様な時は、接種された医療機関にご相談ください。
2日前に一昨日接種した場所が、赤く腫れてきました。コッホ現象でしょうか?
ときに接種後1日ないし5日以内に接種した部位に一つ一つの針痕が赤く腫れ、時に膿をもつような反応を起こすことがあります。この様な反応はコッホ現象とよばれ、接種を受けた方が結核菌に感染している可能性があるとされています。
腫れた部位は自然によくなっていくので心配はありませんが、結核に感染していると発病する可能性があり、治療が必要となります。
接種を受けた医療機関にご相談ください。
尚、先にお答えしましたように、10日以上経過して赤く腫れたりするのは、正常な反応ですので心配はいりません。